定時制
(昭和23年~)

― 時代の概要 ―

 戦後まもない昭和23年に定時制は発足した。物資の乏しい窮乏生活をしいられるなかで勉学の機会を奪われていた勤労青年が、日本の未来を信じつつ働きながら学ぶ意欲に満ちた学生生活を始めたのである。
 23年産声をあげた定時制課程は昼間と夜間の2部制であった。この2部制は29年入学生までの7年間続くことになる。
30年代にはいり、生活水準の向上にともない全日制志向が強まり、定時制昼間部は廃止され夜間部の1学級編成となる。
 40年代後半のベビーブームによる受験生の増加に伴い、全日制・定時制ともに学級増となり、定時制は42年から2学級編成となる。しかし、この2学級編成も、48年から再び1学級に戻り現在に至っている。
 卒業生徒数の推移をグラフにしてみると、定時制の歴史が読みとれる。
 平成2年度における生徒数は1年29名、2年26名、3年13名、4年12名の合計80名である。就業率は85%で、主に常陸太田地区の企業で働いている。雇用主の協力のもとに定時制振興会が組織され、予算的側面からの援助のもとに生徒の競技大会等各種行事が円滑に運営されている。今年度は定時制、通信制全国大会に剣道・卓球が出場し活躍した。